技術と分析と短納期で色を合わせる、補修・改修用タイル、リコートタイルのティーコアです。
今回は最近の色合わせでサンプル時の色合わせはむずかしくはないけど、生産時には注意が必要な事例がありましたので、その紹介をします。
濃い色に薄い色を掛け合わせた2層の45二丁タイルの色合わせをしました。
このような施釉方法の色を合わせることはそこまで難しい事例ではありませんが、生産時に注意が必要になります。
薄い色の釉薬を濃い釉薬の上に斑点状~ミスト状で施釉するのですが、こういう濃い色に薄い色を施釉する場合は、斑点の大きさや微妙な施釉量で大きく濃さやテクスチャーが変わってしまいます。
例えば、斑点が大きめで薄い釉薬の施釉量が0.6gの場合と、斑点が細かめで薄い釉薬の施釉量が0.4gの場合の焼き上がりの濃さが同じになったりします。
釉薬の比重、粘性、施釉量、エアー圧で管理はしますが、サンプルと全く同じにするにはデリケート過ぎます。
そのため、こういったタイルのサンプル依頼があった場合は色ムラを大きめに提出して少し許容範囲を広めにさせていただいています。
