再現の難しい伝統釉を使用したタイルについて/補修用タイルの豆知識⑧

補修用タイルの技術や豆知識

技術と分析と短納期で色を合わせる、補修・改修用タイル、リコートタイルのティーコアです。

今回は再現の難しい伝統釉を使用したタイルについて。古い建物のタイルになりますと、あめ・なまこ・天目・亜鉛結晶・鉄砂・織部などの陶芸で使用するような伝統釉を施釉したタイルがあります。
この伝統釉は味があって雰囲気はいいのですが、釉薬が窯の温度や雰囲気に対してデリケートになります。
釉薬の調合だけでは調整がむずかしく、再現がむずかしい場合があります。

・ジルコンや顔料などをあまり使用していないため焼けや施釉による色むらやツヤむらが生じる可能性が高い
・またそれを修正できるエリアがせまいこと(修正不可能なエリアが存在すること)
・そのため、提出サンプルと荷口が合わない・・なんてことも
・耐薬品性に弱いものがある

など、復元するには都合の悪い特徴が多く、頭を悩ませる復元の作業になります。

お送りいただいた既存タイルが伝統釉を使用したタイルの場合、100%の復元はむずかしいことが多いです。

今回は伝統釉を使用したタイルの紹介でした。

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